
おつかれ麺です。オゴポコです。
「豚骨」と「魚介」のいいとこ取り。この技法が現在のラーメン界を席巻して、早や10年以上経ちます。
ようやく福岡のラーメン屋さんでもその謳い文句を目にすることが出来ました。「魚介醤油豚骨」。
道行く人に「次の○の中に漢字を埋めなさい。豚○魚○」という問題を出したら、おそらく東京では
「豚骨魚介」という答えが返ってくるはずですが、福岡では「豚鶏魚牛」という答えが返ってきそう。
それほど、この系統は福岡では馴染みの無いラーメンだということです。

余談はさておき「ラーメン」。580円という価格は、この系統にしては安い方ですが、福岡では、
これでも高い!という人がいるかもしれません。
そのラーメンですが、硬さ指定可能な細麺、100円での替え玉制、刻み海苔に、貝割れ大根というルックス。
食べる前から「東京の店とは関係ないかな」と予感しましたが、食べてみてそれは確信に変わります。
苦味を感じる魚介中心の構成、魚粉も混じって魚系のインパクトは強めですが、如何せん、豚骨が軽い。
まるで、街中でよくある博多ラーメンのよう・・・
「強い魚介に軽い豚骨&細麺」という、東京でも未経験の斬新なアプローチ
に意表を突かれますが、出自を聞いて納得。福岡市内の某長浜系豚骨ラーメン出身だそうです。
しかし、これは逆に考えると意義あること。「手堅い」長浜ラーメンではなく、福岡市内で、あえて
「魚介醤油豚骨」で勝負するという勇気は大したもの。
東京からの外圧ではなく、内部からこういうムーブメントが発生するのは個人的には賛成です。が、
この系統は、この位では評価できない
というのが正直なところ。あえてこうしているのかどうかは分かりません。しかし、もし今後
「豚骨+魚介」で高みを目指すのなら、東京へベクトルを向けるのが近道ではないか
と思うのですが。惜しいなぁ・・・
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いっき
住所:福岡市中央区薬院2-2-2
時間:11:30〜15:00、18:00〜21:00 / 金土 11:30〜15:00、18:00〜23:00
休み:日
HP:?
点数:
3.7点(ラーメン 訪麺日 2008/01/26)
3.6点(つけ麺 訪麺日 2008/03/15 しょっぱい。さらさらの汁に細麺は寂しい)
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