
おつかれ麺です。オゴポコです。
【幻(まぼろし)】
1.実体がないのにあるかのように見えるもの。また、すぐ消え去るはかないもののたとえ。
2.実際にあることが確かめられないもの。
(goo国語辞書より)
佐野市内を自転車で走り回り、6軒目に辿り着いたのはその名も「幻のラーメン」。
この不思議な店名の由来については公式サイトの説明を見て頂ければ分かるので割愛しますが、
一言で言えば
「今は失われた本物の佐野ラーメンの再現」
だから「幻」なのだそうです。
ちなみにこちらのお店、「森田屋総本店」同様「佐野らーめん会」には属していない模様。
大人の社会って、難しいです・・・

「味な人専用」「味オンチおことわり」の厳しい指摘が記された献立表。
地元ならまだしも、遠征先でこういう店に出くわすと本当に緊張します。しかも、
客は自分ひとり。店員も店主ひとり。
完全なマンツーマン状態で、もし残そうものなら、自分が幻にされてしまいそうな雰囲気。
しかし、福岡からわざわざここまで足を運んだ手前、ここでびびっていては話にならないわけで、
「ラーメンください!」と声を大にして告げると、即座に「幻のラーメン?」と聞き返されるではありませんか!
一瞬「え?」と思いつつ、「あ、ああそうです」と相槌で答え、献立表をよく見ると
「ラーメン」と「幻のラーメン」は別物のようですねぇ。ああ焦った。

店の奥から、「幻のラーメン」が運ばれてきました。
どんな超個性派ラーメンが出てくるのかと思いきや、スープは優しい大人しめの味付け。
スープ本体も醤油タレも際立っておらず、どこか一歩引いた感じですが「じらすような旨み」
があってこれはいい。なかなかやりますわ!ただし、温度がぬるめ、これだけが気になります。
麺は、口の中で「ざわざわざわ」とざわめくようなソフトタイプ。全体的に、この日食べた佐野ラーメン達
と比べてもまったく見劣りしない、いやむしろ、好きな方のタイプ。
ついつい色眼鏡で見てしまいがちな要素が多分にあるお店ですが、ラーメンそのものは
「本物の佐野ラーメン」と自称するに十分の佳作にして寡作。あ、待てよ、ということは、
これをおいしいと思ったオゴポコは味オンチではないということでしょうか?
う〜む。
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幻のラーメン
住所:栃木県佐野市堀米町617
時間:11:00〜20:00
休み:水
サイト:http://www.ryomonet.co.jp/maborosi/
点数:4.0点
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