
おつかれ麺です。オゴポコです。
九州各地に伝播した白濁豚骨ラーメンの始祖と言われている、久留米の「三九」。
その屋号を引き継ぐ店が、こちら佐賀の「三九」になります。
九州でラーメンを食べ歩く者なら、こういう類の店は一度は食べておかねばならない店と言えるでしょう。
つまり、ラーメンを食べるだけでなく、歴史も食べるつもりでの訪麺となります。
しかし、いくら歴史が美味しかろうと、それと味の評価は別問題。
「目の前のラーメンを食べてどう思うか」
その客観的な眼を忘れてしまっては本末転倒となってしまいます。
その点を十分意識しながら、ラーメンを食べてみましょう。

店に足を踏み入れると、そこは、賑やかな店の前の通りとは隔絶された異空間。
古びた壁、メニュー、黒電話(!)、それら全ての要素が「この歴史を食べてみろ!」
と言わんばかりの迫力を漲らせています。
この店を訪れる前、ここで昭和復刻ラーメンを見ているわけですが、
本当の昭和復刻ラーメンとはこのような店で食べるラーメンのことを指すのかもしれません。
戸惑いつつも、ギシギシ軋む椅子に腰掛けて、まずはひと言。「ラーメンください」。
そのラーメン。ひと言で言えば、ああ、歴史だけが美味しかった。
どうにも後味の悪いサラサラした豚骨スープに、150グラムの細平麺。
特段、ダメというわけではないのですが、
一ラーメンとしてみると、どう贔屓目に見てもオスス麺できかねる一杯。
滞留した昭和の空気の中で、ラーメンの味まで滞留してしまったのか・・・
こういうとき、いつも思い出すのは某有名老舗店のこのモットー。
「変わらないために変わり続けることが大事」
店それぞれのやり方は違えど、白濁豚骨という革新を成し遂げた店の名を継いでいればこそ、
その精神を受け継ぎ、更なる革新を目指すのが正しい在り方なのではないでしょうか。
いや、もしも、今の状態が変わり続けている結果というのであれば、それはそれでどうかとは思いますが。
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三九
住所:佐賀市中の小路4-24
時間:11:30〜20:00
休み:月
HP:?
点数:3.4点
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