
「おつかれ麺です」と言う間もなく、徳島市内の2軒目に到着した。その店の名は「春陽軒」。
徳島市内でも屈指の濃いスープを出すという有名店だ。その有名度合いは、
十勝新津製麺からカップラーメンが発売されたこともあるということで誰もが納得できるだろう。
え?分からない?いいんです、なんとなくで。
約30年の歴史を誇るこの店は、2代目が切り盛りしている。「いのたに」ほどの混雑はないが、
地元人と思しき客を中心に満席状態をキープしているのは、さすがという他ない。
美味しそうにラーメンをかき込む客達を見ながら、しばし待つことになる。

この店は相席で客をさばいている。オゴポコも例に漏れず、地元の若者3人組と同席となった。
彼らの話題は、専らラーメンについてのものだったが、1人が「王王軒が一番好きだ」という発言をした。
この5時間後、オゴポコはその「王王軒」に振られることとなる

「中華そば」は「小」「中」「大」の3種類。若者達が食べ終えた頃、注文した「中華そば小」が運ばれてきた。

徳島ラーメンは、スープの色によって3種類(白、黒、黄)に大別されるという。
言わば徳島ラーメンの三原色だ。
先の「いのたに」は黒系という感じではなかったが、春陽軒は褐色に近い、まさに黒系。
店名とは似つかわしくない、どぎついルックスである。
そのスープは「いのたに」より甘辛度数は高め。バラ肉も、いのたにより甘辛い。というか、
バラ肉をそのままスープに溶かしたような感じさえする。それほどの、具とスープの一体感。
口の中を通り過ぎても、スリップした車のタイヤの跡のように、舌の上に痕跡が残っている気がする
ほど、印象に残る味だ。
それに合わせられた麺は、割と粉っぽく歯切れがよい。量も少ないので、あっという間に食べ終えた。
実はこの日、オゴポコは既に2軒振られている。なぜなら、A級目標店である「岡本中華」「西食」が、
「はるはるフェスタ2007」なる催し物に出店しているからだ。この2店は、店を閉めて催しに参加しているのである。
もちろん、そのような祭りで食べられるラーメンには興味がない
そこで食べたとしても、1軒としてカウントすることは到底できないからだ。
しかし、徳島市内にはいくらでも代替が利く店が存在する。すぐに次の目的地をカーナビにセットし、
休憩なしで車を走らせるのであった。
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春陽軒
住所:徳島市南田宮4-4
時間:11:00〜16:00(売り切れ次第閉店)
休み:月(祝日の場合は翌日休)
HP:?
点数:4.1点
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新福菜館に良く似たルックスですねぇ。
中太のストレート麺、黒いスープ...
味は全然違うんでしょうか?
新福菜館と色は似てますが、まったく別物のラーメンです。
九州にも1軒くらいは徳島ラーメンがあってもいいとは思うのですが・・
「徳福」はラースタから出て行ったっきりですし。
>旨かった印象があります
旨みが・・っていうことです?
あるのです。徳島では小松島白系が先に発生し、
昭和30年代に黒系が発生してますが、それは京都
に旅行に行った「いのたに」の先代が新福に
インスパイアされた事に始まります。
強めの醤油色、煮バラとチャーシューの違いは
あるけど薄めの肉、生卵を載せる事、もやしを
使う事、そして、何となく麺の雰囲気も似て
いるでしょう?
私「↑ってデマを飛ばしたら、信じる人も居ます
かね、武内さん」
武「バカヤロウ、リアリティありすぎてデマが
一人歩きしかねないから絶対飛ばすなよ」。
ラ博時代、徳島を調査した当時の雑談です【笑】。
>徳島黒系と新福は切っても切れない関係が
あるのです
えぇっ?て、驚かさないでくださいよ(笑)
>京都に旅行に行った「いのたに」の先代が新福にインスパイアされた
このくだり、ほんとにありそうで怖い。
確かに面影は似てますし。
>ラ博時代、徳島を調査した当時の雑談です
今だから話せるお二人の楽しい逸話
ありがとうございます〜(~_~)