
福岡からはるばる徳島市まで「おつかれ麺です」。
美馬市で軽くウォーミングアップをこなし、四国の東端、徳島市へ到着だ!
そして、ラーメンどころ徳島のS級必須店といえば、ここをおいて他にはあるまい。
「いのたに」
実は常々、全国区の知名度を誇るラーメン店に行くことは
世界遺産を巡ることと同じくらい価値のあることと思っているのだが、
この店は紛れも無くそのひとつに数えられる。
ラーメンマニアにとっての観光名所だ。
ちなみに、長い遠征の中で、適度にS級必須店を配置することは、目的意識と緊張感の持続に役立つ。
「この日のこの時間にこの店へ絶対行く」そういう店があるからこそ、
四国四県三十軒というハードプロジェクトが滞りなく進行するのだ。

案の定、並んで食券を購入。普段は億劫な行列だが、名店をゆっくり観察できると思えばこそ、
「待つこと自体が楽しい」と思えてくるから、不思議だ。
メニューには「中華そば中盛」と「大盛」。それぞれ「肉入」が可能。トッピングには徳島ラーメン定番の「生玉子」。
「中盛」がふつうサイズとなるので、「中華そば中盛玉子入り 500円」の食券を手渡す。

席数が多く、メニューも少ないので回転率はよい。案内されて座った席は、偶然にも厨房間近だったので、
ラーメン作りの様子を見てみよう。
麺あげは2人体制で、この忙しさにも関わらず完全ヒラザル制。大したものだ。
一度に約5杯ずつ作るので、2人体制とはいえ、麺あげはかなり忙しい。
お目見えした「中華そば」をようやく啜る。徳島ラーメンはその見た目ゆえに「すき焼きのようなラーメン」と
評されることもあるが、「いのたに」は、すき焼きのような甘ったるさはない。逆に、ちょっと辛いくらい。
もっと甘みが支配しているもの、と勝手に思っていただけに、軽く戸惑った。
とはいえ、しっかりした動物系スープの甲斐もあって、もの足りなさはなく、かといって人を選ぶクセもない、
よく言えば、誰もが徳島ラーメンを食べたと納得しそうなよい塩梅である。
続いてバラ肉。これも甘くはなく、肉を噛み切る独特の感触が味わえる、ほどよい硬さだ。
これも思ったより細い(といっても博多ほど細くはない)麺もスルスルと啜りやすく、
途中で絡めた玉子とともにあっという間に食べ終えた。
実は、このあと更に徳島市内で9軒行くことになるのだが、このときは
「これを基準に徳島ラーメンを見ていくことにしよう」と思っていた。
徳島ラーメンの多様性に驚かされるとも知らずに。
それにしても、便利な世の中になったもので、例えばこの「いのたに」にしても、
全国配送を承っており、家庭で「いのたに」の生ラーメンを味わうことも可能である。しかし、あえて言おう。
現場で食べずして語るなかれ
どんなに遠くても、現場で食べていないことにはそのラーメンを語れない。いや、語ってはいけない。
これがラーメンマニアの矜持だ(と思っている)。
徳島ラーメンを知るための慌しい1日は、まだ始まったばかりだ。
↑写真は全てクリックで拡大します!
いのたに
住所:徳島市西大工町4-25
時間:10:30〜17:00(売り切れ次第閉店)
休み:月(祝日の場合は翌日休)
HP:?
点数:3.8点
※地図で場所を確認したい方はこちら↓をクリックしてください

店がございます。
情報ごちそうさまです。
確か、たけひこさんが書かれてた「ひろ家」でしたっけ?
いのたに系を探っていくのも面白そうですね。
チェーン展開なら本店で!ですよね!
それにしても かなり
旨そうですねぇ!
今後の展開も楽しみです! (^O^)
福岡でいうと一蘭や一風堂でしょうか、地元の人からはあまり評判はよくなかったですね^o^;
「客が残したスープを再利用している」という噂が後をたちませんでした。
個人的には「巽屋」とその近くの川沿いにある「吉野川」あたりが今後upされると懐かしくて嬉しいです!
徳島は粒揃いですよ。「いのたに」は割と平均的な部類に入るのではないかな〜と。
>なつさん
ラーメンの作り方を考えると、残したスープを再利用は
まずありえないですね。
巽屋、吉野川は、この後紹介する、かもしれません(笑)
たしか、3年くらい前だったような気がします。
すごくなつかしくて美味しかったです。
卵もよかったですね!
ここでは、卵は必須ですね。
次に徳島へ行ったときは、支店の方にも行くつもりです。