福岡のみならず東京でもすっかり知られる存在となった「麺劇場 玄瑛」
特に東京・広尾の関連店「GENEI.WAGAN」は、会員予約制、芸術性の高いラーメンコースメニューが
物珍しいからか、頻繁にテレビで取り上げられています。なのでラーメンにあまり詳しくない人に
「じゃあ、福岡の本店の玄瑛って、超熟成手揉み縮れ麺のあっさりラーメンのお店なんですね!」
と誤解されているのではないでしょうか。とんでもない!
「玄瑛」の前身は、2001年4月に福岡県鞍手郡宮田町(現・宮若市)で「玄黄」としてスタートした豚骨ラーメンの店。
ブレイクのきっかけとなった「麺劇場 玄瑛」に屋号を変えて、福岡市で再出発したのは2003年11月からです。もちろん豚骨ラーメンの店として。
そういうわけで、オゴポコにとって玄瑛とその関連店は、黎明期から現在に至るまで定期的にステータスをチェックしたくなる、気になる存在なのであります。

甲子園出場校風に言うと「1年6カ月ぶり17回目」の訪麺。もちろんメニューには醤油や塩も置いてありますが
「玄瑛」の原点である豚骨が食べられるのはここだけなので、必ず豚骨にします。
が、一体この日の豚骨ラーメンはどうしたものか?これは「マー油頼みラーメン」ではないか!?
昔は香味油を効果的に使った豚骨ラーメンだったと思ったが・・・こんなにマー油の押し出しが強かったっけ?
例によって、麺は豚骨ラーメンでは珍しい多加水ぽいのに不思議と硬めの細麺。
なお、週末(この日は金曜夜)なので主役(店主)がステージに立っているかと思いきや不在。残念です。

東日本橋に「玄瑛」プロデュースの「天雷軒」ができてえらいこっちゃ!と訪麺したのは約5年前。
あれからあーだこーだ色々あったと思いますが「天雷軒 神谷町本店」にようやく訪麺してきました。まず申し上げたいのは
玄瑛で850円で売られている醤油ラーメンに類似するものが500円で食べられるという事実であります。
なお、チャーシュー麺でも650円、お茶漬け用ご飯も120円、(なぜか)台湾まぜそばは600円+追い飯あり、とリーズナブル!
500円の内容としては、手揉み風縮れ麺、チャーシューは一枚、スープは焦がしネギと油が目立ち、旨味も十分、お茶漬けで締めるというよりはお茶漬けのための仕様かと。
医薬品風に言うならジェネリック玄瑛ラーメンとして十二分に訴求力があります。

「天雷軒 東日本橋店」の跡釜として今年オープンしたこちらの店、もしTRY大賞に「演出ラーメン新人賞」部門があればランクインできたのでは・・?
まず、よくぞ考えついた「麺画廊」の店名。「営業中」の代わりに「開廊」、器をキャンバスに見立てるというコンセプト、
メニュー和(と書いてなごみと読ませる)の他に光(鶏白湯)、至(鶏白湯マー油)、麗(担々麺)が「作品」として展示するなど、
劇場を画廊にスライドさせた見事なアイデアに敬服しまくりです!
そこで率直に「麺劇場 玄瑛」との関係を尋ねてみると
「入江さんとは個人的に親しくさせて頂いている」「入江さんのことは尊敬している」「プロデュースというと入江さんが怒るので・・・」
とのことで「玄瑛」と直接関係はないが間接的な関係はあるという面はゆい感じなのです。
なお、豚骨と鶏という違いはあるものの「玄瑛」メニューと同じく「マー油入り白湯」「担々麺」を備えており、ちゃんとリスペクトもしているということで
要件的には「玄瑛インスパイア」として問題ないと考えております!

「麺画廊 英」の「和-nagomi-」
そうそう、そういえばラーメンは「天雷軒」を少し豪華にしたような感じでした。次はマー油鶏白湯の「至」だな。
いやその前に誰か「GENEI.WAGAN」一緒に行ってください!(ひとりでは不安なので・・・)
※各店舗の営業時間、住所等の情報は、オゴポコがチェックを欠かさないラーメンバンクでどうぞ