「豚骨魚介系ラーメンや二郎インスパイアラーメンが全国各地へ浸食し、ご当地ラーメンの存在が危機に瀕している」
確か、某ラーメン本でこのようなニュアンスのことが書かれていたような気がしますが、では、ご当地ラーメンが
他の地域を浸食していることについてはどうなんでしょうか?または、ご当地ラーメンが異質な姿で他の地域で食べられていることは?
その事例の先方をいくのは、おそらく「博多豚骨ラーメン」と「札幌味噌ラーメン」ではないかと。
ということで、事例が山ほど存在する東京の「豚骨ラーメン」をしつこくご紹介する次第です。

創業1997年4月、博多ではない東京豚骨ラーメンの代表格と言っていいかもしれないこの店を、まだ未食だったのですか!?
ランチタイムは無料トッピング2種類選択可能で、今回は海苔と高菜。滋養を謳うスープは、げんこつと大山鶏(丸鶏)を15時間煮込んでいるそうで
油脂が溶け込んだような重たさのあるスープ。重たさゆえに途中でやや飽きがくるのは、どことなくせたが屋系の「俺式」に方向性が似ているような東京豚骨ラーメンらしさ。
それにしても、豚骨ラーメンに熟成多加水麺はどうなんでしょう?違和感があるのは九州人だけでしょうか。

甲子園出場校風に言うなら「5年7ヶ月ぶり3回目」の訪麺。
壁には「30年ぶりの博多直送極細麺」とあるので、福岡市の「元祖赤のれん節ちゃん」と同じということか?訊けばよかった。
その麺は、確かにオールド博多ラーメンスタイルで、平打ち細麺、つるつるしてカタメ仕様。豚骨スープはどっしりしており
「元祖〜」とは別物で、30年の月日で博多の方言は忘れてしまっている様子。「東京博多豚骨ラーメン」に近いものの、油脂は抑え目で飲みやすさはありました。

「九十九とんこつラーメン」より一枚掲載。
名物のチーズを豚骨ラーメンにもトッピングできれば(絵的にほしかったので)絶対注文していたのに・・・!

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