基本的に熱い食べ物であるラーメンは、夏になると消費量が落ちることは当たり前のこと。
しかしそれは世間の常識であり、ラヲタの常識ではありません。特に、夏は冷やしラーメンが活発化する東京では夏は夏なりにラーメン熱が過熱するのであります。
ですが、元来期間限定に食指が動かないオゴポコは、多彩な冷やしラーメンを見てもどこか他人事気分。
むしろ、暑いさなかに汗をかきながら熱いラーメンを連食する「それ、おかしくねぇか?」という異常行動こそラヲタの心意気!と思ってしまったりする、
やはりぼくは完全なラヲタ(しかもM)気質なのかもしれません。
そういうわけで、この夏、良かったラーメン、イマイチだったラーメン、どちらでもないラーメンをつぶやき形式で載せてみますので、ご参考まで。

甲子園出場校風に言うなら「8カ月ぶり3回目の訪麺」かためこいめあぶらおおめ。吉村家から一周年の祝い花が来てたので尋ねると、店主が吉村家店主と知り合いらしい。
醤油強めの直系ぽい仕様も頷ける、けど、チャーシューは燻製では無い?

うぅむ。居酒屋にありそうなスープ、麺、そしてウリであるはずの角煮も・・・。エアーズロックを現したはずの角煮は、小高い丘、かな。

甲子園出場校風に言うなら「2カ月ぶり5回目の訪麺」ここは濃厚、あっさり、どちらの煮干しも秀逸。さらりつけめんは、ほど苦く、麺は啜りやすい太さで秀作。

名古屋発祥の台湾まぜそばを生み出した店、の支店。行列を目にして、東京人の情報感度の高さに改めて驚き。辛さはさほど強くなく、
ネギ、ニラ、魚粉の混ぜ合わせ感覚がいい塩梅。
林製麺の麺は、もともと麺線短いようだけど、あの麺こねこね(世界初らしい)のせいか、千切れた麺多数・・・。これは残念。さてこのブーム、「○○郎」で
どんなラーメンか想像つくように「台湾○○」で想像つくレベルまで広がるか?

発祥の「はなび」公認のこちらも、行列長し。「はなび」と違い麺は千切れておらず。基本「はなび」と同じだが辛さは抑えめ。
麺を食べ終わった後に意識せずともミンチがほどよく残るのが憎い。とにかく麺が千切れてなくて良かった。

これはブームに乗っかった台湾まぜそばもどきだったか。まず麺がこねこねされていない。
あの麺のねっとり感が無いと、追い飯などスタイルを真似てもただの辛いまぜそばである。

麺は蕎麦粉2割小麦粉8割、とりあえずこの店はラーメン店に含まれるようで。ということは、蕎麦粉4割の富士そばもラーメン扱いになるかな?
ミート矢澤系列なので注目の肉は、時雨煮ぽく、味濃いめで肉本体の味はよくわからず。麺は蕎麦でも中華麺でもない未知の物。
どっちつかずな麺類なのでもっと肉推しにする等ハッキリしてほしいところ。

あの「おらが」の第三形態。
まず、スープ多い!もっと減らして営業時間伸ばしては?と心配になるほど。
ホタテは身が入っていたのでフレークか?ホタテ味かなり濃いめ。スープ本体の濃度もねっとり、太縮れ麺がからむ。あと、刻みタマネギかと思ったらこれは大根ですか?

一度「中華そば」を食べにきたときに「つけ麺の麺しかなくて、この麺で中華そばならできます」と言われたので「それなら要りません」と食券を突き返して以来の訪麺。
2012-2013TRY新人賞豚骨しょう油部門1位であります。ラーメン自体は安定した動物魚介系、麺はむっちり美味し。ラーメンとは関係ありませんが、
なぜかお冷(水道水)が美味しくなかったのはたまたまか?

日によって魚のアラが変わるそうで、この日は、真鯛、目鯛、カンパチ、銀ダラ、本マグロ、しまアジ、ひらす。
細麺、鶏チャーシュー、スープは口上通り魚臭さ無し。濃厚はもっと魚の癖出してるかと思いきや、鶏白湯は適濃、魚も適濃、すっと入り、
旨味はしっかり。後、ざくろ1個サービスです。

インディアン系列。実は「おやじそば」は醤油ラーメンなのです。やや甘めのスープ、焦がしネギあり。軟骨とロースのでかいチャーシューが1枚ずつ。
やはりインディアンは塩ラーメンだな。

店の前を3回通り過ぎて入店。ラーメンは文句なしで(オゴポコ的には)所謂「鶏旨み醤油ラーメン」
スピルリナ麺はちょっと良く分かりませんでしたが、チャーシュー良し、味玉良し、スープ良し。一点、最後まで熱々過ぎて、後半味が分かりづらくなるような。ぬるめ希望。

福岡から来た客人に「東京でしか食べられない麺」を食べてもらうために、甲子園出場校風に言うなら「4年10か月ぶり5回目の訪麺」
経営が変わっても品質は変わらず期待どおりでした。

アオサが入った鶏白湯。某店に5年いたそうで。さてどこかな?口上によると「豚骨のような濃厚さを鶏だけで作りたい」とのことですが、どろどろ、というよりはとろとろ。
強く縮れた麺に絡むスープ、やや鋭い苦味もあり、お約束の鶏チャーシュー。詰め込み感はあるものの、オープン直後にして既に完飲能力のある新店。
店主曰く「銀座の料亭が使うような醤油」らしい、関ヶ原たまり醤油の「しょうゆ 850円」も食べてみねば。

そういえば福岡・天神の山頭火には12回行ったな、そういえば下北沢にあった「山頭火専らつけ麺」も行ったな、そういえば、2年前に旭川の山頭火本店に行ったな、
そういえば丁度11年前に風来居西新宿店に行ったな、そういえば12年前に神田の「山形家」に行ったな、と思い出して無性に訪麺したくなった「風来居」
食べた後に思い出した。そういえば、俺は山頭火系は「しょうゆ」が好きだったな。次のは「しょうゆ」にしよう。

ある会に出席するために新横浜まで来まして、そうなればラー博に行くのは必然。
フラグシップと思われる「無垢ツヴァイテ」は、ドイツをアピールした具に、スパイスきつめ、スープはとろとろ。
どこか日本ラーメンチックで、例えるならドイツ人の仮装をした日本人、か。
ノーマルの「無垢ラーメン」は「家系ではない」と店は言いますが、本当に偶然の一致か?と言いたくなる味とルックス。
ラーメンはそのままで屋号を「無垢家」にして横浜市内に店出しても違和感ありませんよ!

甲子園出場校風に言うなら「1年2カ月ぶり5回目の訪麺」のこちら。ラーメン雑誌の付録でラー博一年フリーパスをゲットしたので、あと一年はラー博にいてください。

ドラマ「相棒」で殺人事件が起きたラーメン店としてつとに有名。月一回の媛っこ地鶏の日に当たり、限定しかないと言われて断念して以来の訪麺。
鶏清湯スープは、鶏油ではなくゴマ油みたいな旨み、細ストレート麺、これはうまい。高級なインスタント塩ラーメンを食べているみたい。
チャーシューは薄いのが一枚、でも炙られて存在感あり。たぶん、難しい作り方なのだろうけど、それを分かりやすく伝えている、伝え方がべらぼうに上手なラーメン。

桂花の創業は昭和30年6月。ここ新宿店は昭和43年12月に開店。そして現在の熊本本店は昭和54年10月開店。なんと本店より古い、桂花店舗の中で最古の店であります!
でもなぁ、ラーメンが・・・マー油豚骨というよりマー油のみラーメン。薄い!角煮は思ったより小さく、お菓子を食べたかのような後味。渋谷店は違うのか、一度行っておくべきか。

麺はやわめ、ぬるめ。もちろん、一反も麺もあり。濃い煮干汁に漬けて丁度よい塩梅。渋谷店で食べたつけ麺より数段うまい。最近食べたつけ麺の中では秀逸の出来。

移転後の「ごとう」です。ムチムチ太麺が丼内にぎっしり、量も味のうちとはこのことだ。魚介強め、動物系の重さもあるスープ、細かい脂片もあり。
チャーシューは朽ち木みたいな例のもの。大勝軒系の店ではラーメンが好きなのですが、今回は後半ややぼやっとしたかな。

一味、いや、二味くらい抑えたラーメン。鮪の味はほんのり。サイコロ状の鮪肉と肉厚チャーシューの存在感のほうがあり。
麺は透明感のある滑らかな触感。大阪で食べた「麺哲」と同様、スープの奥底にある旨みを探しながら食べるラーメンであります。

「渡なべ」公認弟子なので、安定安心品質の濃厚豚骨魚介。シックな舌触りが「渡なべ」ぽい、ていうか、替え玉システムも同じとは。ただし、燻製チャーシューは独自色。
三河屋製麺の麺は中太で、替え玉するにしてはこの円錐形の丼ではスープが足りないのでは。

券売機の先頭は「まぜそば052」つまり台湾まぜそばですが、確か「煮干狂會」所属のはずなので、注文は煮干中華で。
さてこれは、煮干臭さは確実にあるものの、狂ってはないな。いや一般人からすると強烈か。狂ってるのは俺か。
太平麺はつるつるして、逆にこの手の煮干にはざっくり細ストレート麺が合うというのがわかった次第。
太いバラチャーシュー、そしてメンマが甘く、スープの苦さと比較して甘味が強く感じられるのは計算か。

俺、鴨苦手かも、と思ってしまいました。独特の形容し難い鴨の癖。鴨色を押し出した食べ物に慣れてないからか?白湯としての濃度は十分。麺はふすま入り。
ネギは二種類別皿で背負って出てきました。もしいま、ラーメン界で本当に鴨が流行っているとすれば、あまり広がってほしくはないな、と思ったりして。

この夏、もっとも通った店がここ。天下一品は店によって違いがある、というのはいまや(ラヲタの)常識ですが、ここ蒲田店の「こってり」はいつも熱々で濃度も満足!

この夏、もっとも通った店(以下略)

この夏、もっと(以下略)
以上、オゴポコの夏の報告となります。お付き合い頂きありがとうございました。
※各店舗の営業時間、住所等の情報は、オゴポコがチェックを欠かさないラーメンバンクでどうぞ