濃厚民族万歳!!!!と青空に向かって叫びたくなる街、東京。
淡麗やノスタルジックや台湾もいいが、一度食べたら何年も脳にこびりつくラーメンといえば濃厚ラーメン(特に豚骨)を置いて他にないでしょう。
世の中エセ濃厚が跋扈するなか、いま本当に食べる価値のある濃厚ラーメン店をセレクト&猛プッシュさせて頂きますのでご覧あれ。

北陸の濃厚エリートが、ラーメンワールドカップ永年開催中の東京へ。
ド豚骨×極細麺×濃厚民族と記されたポスター、このポスターを見るために訪れた濃厚民族がいてもいいでしょ。
さてこのラーメン、濃厚に求められる三要素「味の濃さ」「粘度」「骨密度」全てを兼ね備えております。すばらしい。
162キロ投げるピッチャーが一球で客を呼べるように、一口で客が呼べる、これはそういうラーメンです。

「王道之印」を掲げてやってきたこの店のせいで、近辺は「六角家」「末廣家」と合わせて家系三国志状態であります。
王道(吉村家)から出でて王道(吉村家)から外れ、自ら王道を名乗る「王道家」系の店。
スープはさらりとしているものの醤油タレがきりっときいて鶏油との相性バツグン、ややかための短線麺、スモークチャーシュー、ほうれん草はやや多め。
漢王朝が吉村家だとしたら、そこから派生したこの三国志状態は当分続くんだろうな、と思います。

神保町のときも良かったが幡ヶ谷に移転してから更に濃厚に磨きがかかった!
神保町のときとは印象が異なるスープ、肉片や骨粉でどろっどろ。無鉄砲の八掛けくらいはありそうな豚骨スープ、
細縮れ麺が更に無鉄砲ライクを感じさせる、と思うのはオゴポコだけか。本当は「つけそば」を食べに来たがまだ始まってないそうで、始まったらマストで訪麺でしょ。

渋谷のラブホ街のど真ん中で、一戦交えた後にもう一戦、濃厚家系はどうですか!?みたいな店。
油加減(ゆかげん)強め、骨っぽさも醤油感もある優良家系。薫製チャーシューは一枚だが厚みで存在感あり。
ホテルとタイアップして、一戦交える前に出前します!みたいなイベントを企画してでも続いてほしい優良濃厚店です。

メニュー構成やメニュー名からして「らあめん英」に関係あるのかな?と思ったのはラーメンを一口食べるまでのことでした。
レンゲに骨髄がたっぷり残るほどの骨感。麺は「和鉄」と同じ「関屋城南食品」のもので、博多ラーメンにしてはやや太、短線麺なのが○。
メンマ甘め。角煮のかぶりつき感が嬉しい、食べ終えるまでのストーリー性十分の豚骨ラーメンであります。
オープンして三年、近くに「一風堂」「やまぐち」などの強豪が軒を連ね、知名度は劣るかもしれませんが実力は十分。もっと話題になっていいかも(濃厚民族的に)

神仙池袋店の中華そば。もしTRY大賞に濃厚部門があれば、受賞は固いのではないか?


角中中華そばの濃厚中華そば。こちらももしTRY大賞に濃厚部門があれば、受賞は固い!

※各店舗の営業時間、住所等の情報は、オゴポコがチェックを欠かさないラーメンバンクでどうぞ