突然ですが、僕は一度だけ、東池袋大勝軒の店先で座られている山岸さんと会話を交わしたことがあります。
そのときの会話は確かこんな内容でした。
オ「ぼく、九州から来たんですが長崎大勝軒はご存じですか?」
山「ああ、彼は(旧東池袋大勝軒を)最後まで手伝ってくれてねぇ」
オ「そうなんですかぁ!」
長崎大勝軒が「東池袋大勝軒で最後まで働いていた弟子の一人」と謳っていることを、それとなく確認した自分を恥じた瞬間であります。
どこまでも大きい。どこまでも優しい。まさに神。
そんな神様を取り上げた昨年末のノンフィクション番組、ご覧になりましたか?
「ザ・ノンフィクション」 - 特別版誰が“神”になれたのか?〜ラーメンの神様の弟子たち -
僕としては、番組で特に目を引いたのは「お茶の水、大勝軒」での一幕です。
・同窓会の2次会で、3年ぶりに「お茶の水、大勝軒」を訪れた山岸さん
・その日は食べない予定だったのに、急に中華そばを要求する山岸さん
・その中華そばを「麺が違う」「1ミリ以下の違い」と指摘する山岸さん
・確認のためか、すぐに製麺を始める店主。それを見守る他の弟子。「誰が近づけるか、競争だぁ」とにこやかに見守る山岸さん
神様が一瞬、鬼神に見えた瞬間でありました。
今回は、久しぶりに神が創り出したラーメンを食べてみたい、と思い立ち、2軒連続大勝軒系であります。


オゴポコのホーム・蒲田から最も近く、かつ、信頼のおける大勝軒と思っているのがこちらの店。移転前の足立区時代を含めて、2年7ヶ月ぶり3回目の訪麺。
「小ラーメン」は、麺はもちもちより若干硬めの食感。スープは煮干し等の魚介がバシッと効いてややショッパめの強い味。
「小つけ麺」も大勝軒系の特徴である甘辛酸はあるものの、スープ自体が強くて、たくさんの麺を浸しても弱らない強い味。
大勝軒初心者にも安心して薦められる優良大勝軒。加えて、こちらは何とテイクアウト&宅配をやっています。
大勝軒の特盛の麺を囲んでホームパーティ!近隣住民に夢を与える大勝軒と言えます。

「かつての東池袋大勝軒に最も近い味」として知られる「お茶の水、大勝軒」、その再現度は、旧東池袋大勝軒の常連さんから感謝状を贈られるほどであります。
「中華そば」は、スープも麺もソフト&ウェット。魚介の鋭さと、どっしりしたコク。一日24キロ使うというひき肉の賜物でしょうか。
「特製もりそば」は、甘辛酸が絶妙。調味料に頼っているのではなく、調味料を支配し使いこなしている、そんなつけ麺。
やはり大勝軒系の中ではバツグン。麺の太さが若干違おうが、これでいいのです!

こちらが、山岸さんが指導を与えた「中華そば」
でも、3年前よりはいい線言っている、とお褒めの言葉も忘れないのが神様たる由縁でしょうか・・・

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