2020年の東京オリンピックに向けてこれから徐々に盛り上がるであろう東京。
しかしラーメンという観点でみると、実は通年でご当地ラーメンオリンピックが開催されているとんでもない状態なのです!
ちょっと電車に乗るだけで、簡単にご当地ラーメンが味わえてしまう恵まれた状況。
その事実は、東京で食べられる九州豚骨ラーメンだけ取り上げてみても明らかです。
博多ラーメン、熊本ラーメン、鹿児島ラーメンなどのメジャー級はもちろんのこと、最近は佐賀ラーメン、佐伯ラーメンなども
出てくる始末で、こうなるともう僕的には何で筑豊ラーメンは出てこないんだ!原宿にあったばさらかインスパイアはまだか!
と「欲しがります、食べるまでは」状態なのであります。
というわけで、今回は東京で食べられる対称的な博多豚骨ラーメンを2つご紹介。
-----訪麺店寸評-----
とんこつラーメン 荻(ラーメン 650円)4.5点<浅草橋>
東京に住む福岡県人が故郷を懐かしんで博多ラーメンを食べたいなら、ここは違います。
店内には「4年目の夏から骨粉を減らし、濃度はそのままに変更しました。ご意見ご感想ください」との掲示。
うるさ型のオゴポコとしては、そうですか、それじゃあ遠慮なく!と、色めきたつのは無理からぬことです。
さて早速食べてみると、おいおい、骨粉十分あるやんか!濃度も重さも十分あるやんか!しかもくどさはなく塩梅絶妙やんか!
更に、極細ストレート麺はやけに博多らしいな、と思ったら、福岡の有力製麺所・トリオ製麺でした。
「田中商店」に代表される、東京でたまに見かける濃厚な博多豚骨ラーメン、つまり「東京博多豚骨ラーメン」この店もその一派です。
あなたが福岡県人であってもそうでなくても、濃厚民族であれば迷わず行くべき店でしょう!
博多ラーメン よねちゃん(ラーメン 650円)3.8点<御徒町>
東京に住む福岡県人が故郷を懐かしんで博多ラーメンを食べたいなら、ここはいいかもしれません。
麺の硬さ指定以外に、油の量指定を「ベタ」「普通」「なし」から選べるなど、客の細かい博多ラーメン嗜好を再現させようという努力が垣間見えます。
細ストレート麺は福岡の有力製麺所・真鍋製麺。スープはさらりと飲める豚骨、水面には油の輪が多め。
確かに博多ラーメンではありますが、やや上品過ぎるか。もっと豚骨臭くてシャバければ、なお再現度が高くなりそうな気がします。
ところでこちらの店、福岡は中州にあったという「幸来軒」をリスペクトしたとのことで、その心意気は素晴らしい!とは思うのですが、
じゃあなぜ福岡ではなく「幸来軒」認識率が低い東京・上野なんだろう?と思ってしまう僕はおかしいでしょうか?
※ちなみに隣はあの上野トンカツ御三家「ぽん多本家」です。
-----今号のおすすめショット-----
「東京博多豚骨ラーメン」認定の「荻」の「ラーメン」
こういうラーメンが博多の街に増えれば、もう東京博多ラーメンなんて言わなくても済むのに!
※各店舗の営業時間、住所等の情報は、オゴポコが朝昼晩チェックを欠かさないラーメンバンクでどうぞ