年末年始の福岡、熊本訪麺準備の際に困ったのは、宿題店の洗い出しでありました。
とにかく、行くか行かないかの判断に困る、というか、ネットや本で調べても、客観的な情報量が少なすぎ!
「ラーメン店情報を掘り下げてシェアする」という意識の希薄さ、メジャーリーグ・東京と比べると「ラーメンの伝え手」の情報量不足が歯がゆいのであります。
というわけで、信頼できる情報筋であるたろのぶ氏から推薦された、いま食べるべき福岡の店2軒をご紹介。


新横浜ラーメン博物館から誘致されたことがあるらしい福岡のレジェンド的ラーメン店、東洋軒(北九州市)公認の関連店がオープンと聞いたら興奮しませんか?
ラーメン食べ歩きの価値は「味+情報」ではなく「味×情報」と信じて疑わないオゴポコにとって、この手の店はとんでもないお宝店であります。
店内には東洋軒から贈られた壁時計が。
「ワンタンメン」のスープはミルキー&豚骨臭さもあり、両者が馴染む感じ。実はミルキー豚骨はやや苦手なのですが、なぜか飲み続けたくなる熟成度。
博多ラーメンとは違う、ぷっつり食感の中細麺。具にはあのシナチクはなくやや寂しいのでワンタンメンがマストでしょう。つーか、ワンタンメンで600は安いでしょ。

濃厚とは脂ギトギト、味濃いめのことではない、と。まさしくそのとおり!
店の場所は福岡県は春日市。地理的には関係のない久留米と北九州のラーメンを独自にアレンジしたというラーメンは、なるほど骨っぽさ十二分。
濃度粘度密度の高さに唸るスープであります。
麺は硬めのストレート。取り立ててどうこういう麺ではないものの、とにかくスープが力強い。濃厚民族なら間違いなく笑みがこぼれるはず!
2年以上前にオープンしたこちらの店、店のブログや店内の貼り紙を拝見したところ「濃厚」に対して並々ならぬ執着心を持っておられる様子。
ゴマや紅ショウガを最初から入れる是非について語っていたり、他県のラーメン屋さんから寄せられた「他県に比べて福岡のラーメンレベルは低いのではないか?」
という声に対して冷静に要因を分析したり、高い問題意識も兼ね備えておられるようです。
翻ってみると、ラーメンを食べる側の意識はどうか?福岡のラーメンレベルが低いと言われるのは、食べる側の目線が閉鎖的だからではないのか?
「かなで食堂」ならぬ「語り食堂」訪麺によって、改めてそう思った次第であります。

こちらが「かなで食堂」の「濃厚とんこつラーメン」
このスープ、いい色でてますわ。

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