二店舗目以降は違うコンセプトで勝負する。それがラーメン界のメジャーリーグ「東京」のルールなんですか!?
と、いつも疑問に思っていました。特にメジャーリーグオールスター選出レベルの店。
マニア的には「常に新しい挑戦」「引出の多さを確認」「あの店があのコンセプトで?」とワクワクギラギラ、食べる前に頭で納得するのですが、
一般人からすると「家の近くにテレビに出てたあの有名店ができたって!?・・・え?この味なの?」みたいな感じではないでしょうか。
いや、マニアでなくてもそう思うときがあるのです。蒲田のあの店のように・・・
というわけで、コンセプトを楽しみにしつつ「あの有名店の二店舗目」を連続訪麺です。


大宮の戦場で闘っていた時が懐かしいですね!
いまや誰もがメジャーリーグ屈指と絶賛する「マタドール」その二店舗目は「醤油」から「味噌」への転身なので、やはりルール通りです。
店内は、床は赤で統一、テーブルは黒、ミュシャの絵が飾られ、クラシックが流れる優雅な空気。そして微妙に感じる吉野家的な匂い。
ラーメンは、かなり甘味強め、粒子感が残るスープ。見栄えのする牛チャーシュー(豚ではないが)は、むうっ、硬く冷たい。
スープに浸すと柔らかくほぐされ、いい感じで食べられるので、お店は薦めたほうがいいので?
更に、大阪から取り寄せているらしい脂かす、ざく切りの生トマトなど、味が大きく変化するアイテムが多いのでどれからどう食べるか忙しい!
麺はなめらかでスープの吸い上げはよいものの、とにかく味の変化が忙しい。
それにしても、なぜ一杯食べるのにこんなに忙しないラーメンなのか。闘牛だから、仕方ないのか?
ちなみに「醤油糀らぁ麺」は、分かりやすいほどに糀が強烈。味噌が苦手だから醤油で、と思わない方がよいでしょう。

大宮で食べてから約5年が経ちようやく「二代目」へ訪麺。
同じ「狼煙」を名乗ってはいるものの暖簾分けということでコンセプトは別。本家の豚骨魚介ではなく鶏魚介だそうで、メジャーリーグのルール通り、問題ないようです。
二代目のテーマは「すっきりとした食べやすさの中に深いコク、味わいがある」とのことで「またまた、調子いいこと言って」と思って食べたら
参りました。見事にテーマが達成されている。
麺は村上朝日製麺製、ガチムチの瑞々しい麺。つけ汁はどろリッチタイプで、しかし、ラストまで飽きない。京都は一乗寺で経験した「極鶏」並みの鶏満足度。
濃厚民族鶏属を自認するあなたは是が非でも行くべきです。

メジャーリーグの選手会長的な店といえば「ちばき屋」、これはちょっとラーメン事情に詳しい方なら皆納得する話ですね!
その選手会長が出した最初で最後の仙台バックアップ・・・もとい、セカンドブランドが「き蔵」であります。
このレベルになると、奇を衒った演出など不要。誰が食べても分かりやすくかつ記憶に残るラーメンを出してくるのです。それが「牛タンねぎ塩」
スープ本体は出汁&塩のシンプルなもの。牛タン、たっぷりのネギ、ニンニクで「創作ご当地感」を演出。かつ、東京駅を通り過ぎる一見さんの記憶に刻印される訴求力の高さ。
え?牛タンを食べたいなら八重洲地下街には牛タンの店があるよ、ですって?分かってないね
ラーメンの上にわざわざ牛タンがのり、かつ、そこそこ美味いから記憶に残るのです。
牛タンの美味しさを記憶に残したいなら、仙台旅行して食べなさい!

「みそ専門 マタドール」が自ら贅沢と名乗るのは、この牛チャーシューがあるから。重ねて言いますが、しっかりスープに沈めて仕留めること。

※各店舗の営業時間、住所等の情報は、オゴポコが朝昼晩チェックを欠かさないラーメンバンクでどうぞ