日本人なら、耳にするだけでなぜかワクワクしてしまう一言。「維新」という言葉にはそういうパワーがあるような気がします。
だからこそ、明治維新から100年以上経ったいまでも「日本維新の会」という党があるのかもしれません。
さて、改めて「維新」という言葉の意味を調べてみたらば、その意味は「すべてが改まって新しくなること」(goo辞書より)だそう。
では、横浜と目黒で「維新」を掲げ、各方面から高い評価を得ているあの店の「維新度」は如何ほどか?
それを確かめる方法はひとつ、両方食べるのみ。
-----訪麺店評価リスト-----
中華そば 維新商店(中華そば 690円)4.6点(柚子塩そば 850円)3.9点<横浜>
JR横浜駅から徒歩で行ける「維新商店」の場所は、もともと「麺や維新」だった場所。約5年前の訪麺では「神奈川淡麗系のなかなか美味い店」程度の感想でしたが・・・
維新、というよりは(良い意味での)王政復古とでも言うべき大改革!
醤油の丸み旨みの安定感を保ちつつ、時折、生姜風味が刺さるスープ。口内でもごもごと踊る、強い縮れのパワフル平太麺。スープと麺の両方に絡む脂片。
この「懐か新しい」醤油ラーメンであれば、懐古主義者も維新主義者も納得させられることでしょう。
ちなみにもうひとつ「柚子塩そば」の方は、あまりにも斬新すぎる一杯。注意書きが必要なレベルの「柚子強すぎ危険」なラーメンです。要注意。
麺や 維新(醤油らぁ麺 750円)3.9点(柚子塩らぁ麺 850円)3.9点<目黒>
横浜から上京してきた目黒の「麺や維新」でも、「維新商店」と同じく醤油と柚子塩の両方を確認。
「醤油らぁ麺」は、個人的に「鶏旨味醤油ラーメン」と括っているジャンルのラーメン。
「69'N'ROLL ONE 赤坂本店」の「2号らぁめん」や「やまぐち」の「鶏そば」と同じ括りと捉えておりますので、その体で話を進めます。
「醤油らぁ麺」は熱々、鶏の香りも心地よい醤油ラーメンではありますが、同価格の「やまぐち」の「鶏そば」と比較するとバージョンダウン感は否めないか。
麺はつるつる、なまめかしさは良いのですが、歯切れの良さと粉感は、やはり「やまぐち」に軍配。
もし都内でこの手のラーメンを食べたいので教えてくれ、と言われたら同価格の「やまぐち」を薦めるでしょう。
さて最後に「柚子塩らぁ麺」ですが、やはり柚子が丼を占拠しております。「維新商店」よりは占拠率は低いものの、
柚子塩ラーメンと聞いて、柚子をアクセント程度で考えていたら危険です。券売機に注意書きが必要なレベル。
-----今号のおすすめショット-----
「維新商店」の「中華そば」は、今年食べた醤油ラーメンの中ではピカイチ。あと一カ月でこれを超える醤油ラーメンに出会えるかな〜?
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