旧態依然とした豚骨帝国主義が続く福岡。しかし、ラーメン自由主義の風が全く無いのかと言えばそうでもなく、
豚骨ラーメンとは異なる新メニュー、あるいは、豚骨ラーメンを応用した新メニューなどで改革を推し進めようとする店も散見されます。
今回はそんなお店をいくつかご紹介するつもり。
-----訪麺店評価リスト-----
久留米ラーメン ぼたもち(黒ラーメン 650円)4.0点<折尾>
北九州市折尾で割と長く営業している「ぼたもち」が最近美味しくなったとの情報を得て、かなり久しぶりの再訪麺。
「黒ラーメン」と聞くと「なんだ、黒マー油入り豚骨か」と思ってしまいがちですがさにあらず。「豚骨魚介ラーメン」なのです。
豚骨に加わった大量の魚粉。柚子の欠片も入り、東京を中心に広がる豚骨魚介系文化の研究の跡が見てとれます。
麺はぽくぽくした歯切れの良さで。質の良い豚骨ラーメンの延長としての工夫が表れています。同行者の豚骨ラーメンも適濃、適旨味でグッド。
博多一幸舎 慶史 こちら大濠公園駅 徒歩3分店(豚骨ハイブリッドラーメン 650円)4.2点(醤油ハイブリッドラーメン 650円)4.0点<大濠公園>
豚骨ハイブリッドの意味は、豚ガラと鶏ガラが8:2だから。ほどよい旨味と、博多ラーメンよりはやや太めの麺。豚骨偏重な方でもが違和感なく受けいれられそうな佳作です。
醤油ハイブリッドの意味は、鶏ガラと魚介系が8:2だから。ほどよい甘みと、博多ラーメンよりはやや太めの麺。魚粉主張型ですが福岡人が好きそうな甘旨み重視の佳作です。
麺歩 バガボンド 福岡店(つけ麺並ひや 700円)4.3点<博多>
夏の甲子園風に言うなら「1カ月ぶり2回目の訪麺」です。前回訪麺はこんな感じです。
「つけ麺」は、麺の量を並、中、大から選択可能。あつもり、ひやもりを選択可能。
白い伸びやかな麺は、噛むとぐいぐいと押し返し、食感良し、喉の通りも良し。甘めの動物魚介の汁は、ほぐし肉のおかげか、食べ進むと濃密さが増してくる。
この店の博多進出は、もっと大きく取り上げられるべきニュースでしょう!次の福岡出張時は「南極」も食べてみたいところです。
-----今号のおすすめショット-----
「バガボンド」のつけ麺。「元助」と並んで、福岡で食べておくべき「つけ麺」のひとつだな!
※各店舗の営業時間、住所等の情報は、オゴポコの中で超らーめんナビより利用頻度が高くなってきたラーメンバンクで確認ください