
おつかれ麺です。オゴポコです。
いま、東京都内でも指折りのオシャレ&賑わいスポットの「表参道ヒルズ」から一転、
冬の静かな冷気が染み付いたかのような世田谷は松蔭神社駅までやってきました。
目的は「辰屋」。二郎インスパイアでは屈指のラーメンを出すと聞き及び、
脳の隅まで極太麺で縛り上げられたまま店の前に到着すると、
無情にも鉄のシャッターが客の侵入を拒んでいました。
「え、臨時休業マシマシ・・?」
よくあることと言えばそれまでですが、呆然と立ち尽くすわたしの目に留まった一枚の張り紙。
「もやしを32キロお願いします。」
店主が業者に向けて書いた注文だと思われます。休業に腸が煮えくり返る思いのわたしは、もちろん、
「32キロ」を「32トン」などと書き変えたりはせず、大人しく「せたが屋」へ向かうのでした。
実はここだけの話、「せたが屋」の本店は未訪麺だったんですね〜!いや、何とも恥ずかしい限りで。
東京のラーメン界を牽引する店のひとつと言っても過言ではない「超定番店」。ようやくの訪麺です。

行列は前に8人。後ろにもどんどん人が並んでいます。
道を挟んで向かいを見やると、おや、あのラーメン店は同郷の「一竜」ではないですか!
東京進出したとは聞いてましたが、まさか、「環七」のラーメン激戦区に打って出てるとは・・!
さすが福岡一有名なラーメン屋台。まことに
そうこうしているうちに行列は意外に早く進み、券売機で「らーめん 650円」を購入。
まずはウンチクに目を通します。前回上京時に訪麺した「ひるがお」同様、
微に入り細にわたる説明は、「人気」のみならず「情報透明性」においても
ラーメン界でトップランナーであることを示しています。
ただ、あまり情報をおおっぴらにしていると、
「他店に真似されるのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。
しかし、「せたが屋」とて「真似できるものならしてみろ」という気概でしょう。
個人的には「できれば向かいの一竜に真似して欲しい」とさえ思いますが


これが「せたが屋」のノーマルな「らーめん」です。
「大大」「ひるがお」「せたが屋雲」等のオリジナリティ溢れるラーメンでは、その開発力を
如何なく発揮しておりましたが、その原点たる「らーめん」はどうなのか?
ぬぅ、やはりうまい。豚骨魚介系としては割とオーソドックスな印象ながら、タレと魚介はかなり強めに感じます。
バシッと効いた魚風味は最初はいいのですが、途中からラードがやや重く感じたので、
卓上の「ガツン汁(昆布や鰹節からとった濃縮だし)」を投入し事なきを得ました。
さすがは自分で「ガツン」と言うだけあって効果てきめんですが、
後ろで騒いでいるアホ学生にも「ガツン」とやってくれる店員さんがいればもう言うことはありません

ただ「駅からここまで歩いてきて再食したいか?」と言われると、そこまで独自性は感じなかったのですが、
「定番の堅実さ」+「魚郎」等の開発力をもってして行列店足り得ているのかな、
というまとめでいかがでしょうか?
さて、そろそろ夜も更けてきたので宿に戻るか、と普通の人なら考えるところですが、
「苦しいときこそ、もう一麺!」を合言葉に渋谷へと向かうことにします。
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せたが屋
住所:東京都世田谷区野沢2-1-2
時間:18:00〜27:00
休み:火(祝日の場合は翌日)
HP:?
点数:4.3点
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