2006年12月21日

名島亭@名島 − 斜陽の横綱、無念極まりない

名島亭.jpg

オゴポコは、行列の最後尾に並ぶと、うざったく感じる意識の中でしかし「おつかれ麺です」と呟いた。
福岡市内で圧倒的な知名度と人気を誇る店「名島亭」。
再開後は日曜営業を始めたことを知り、やってきたオゴポコとじーのだったが、
再開前と変わらぬ人気を保つ名店の威容にやや圧倒された心持ちであった。

「西の横綱がふくちゃんラーメンなら、東の横綱は名島亭」

人気、実力ともに兼ね備えた両店の位置関係を指して、長い間そう思っていたオゴポコは、
実は一抹の不安を抱えていた。

「名島亭の人気はわかるが、実力は本当に見合うものだったろうか?」

なにせ、オゴポコが最後に名島亭を訪麺したのは4年半前である。
記憶が薄らいでいることもあるし、何より、当時駆け出しのラーメンマニアだった彼にしても、
「美味しかった」くらいの感想しか記憶が残っていないのだ。

「記憶と現実の擦り合わせ」

それが、彼にとって、今回訪麺の最大目的である。

名島亭ラーメン.jpg

トンコツラーメンのお店にとって、最大の武器は「回転の早さ」だ。
細麺をかためで食べるのだから、絶対的に待ち時間が短いのは当然として、
客側も「サッと食べてサッと帰る」習慣があるように思える。
もちろん、夜ともなれば酒も入り、客単価を上げることも考えるだろうが、
「名島亭」のような売り切れご麺の店にとっては、待たせずに客を捌いていくこともひとつのスキルなのだろう。

よって、彼らの順番もすぐにまわってきた。オゴポコとじーのはカウンターに腰掛けるやいなや
「ラーメン2つかため」を告げ、じっとりとした待ち時間を過ごす。
満員の客がざわめく軽い喧騒状態の中、ふと壁を見やると「開業20周年」の文字がオゴポコの目に入ってきた。

名店「丸八」出身のこの店は、古老の風格を漂わせてはいるが、実は一風堂とほぼ同じ年齢なのだ!!

考えてみると、何ら不思議ではない。人間に置き換えてみるといい。同じ年齢でも、老けて見られる人、
若く見られる人、年相応の人、様々である。ラーメン店も生き物なれば、そのようなことは起こり得るだろう。

そうこうしているうちに、主役が登場したようだ。オゴポコとじーのは、早速検証にとりかかる。
そして、数口食べた後、奇跡的に二人の意識はシンクロした。

「普通の、どこにでもありそうな、博多トンコツラーメンだな」

店を出たあと、二人が交した第一声は、ごく自然とそういうものだった。それほどに、平凡。
ただし、チャーシューは平均的なものよりは丁寧、食べ応えがあるように感じたようだ。この点は評価できるだろう。
博多製麺の細麺も、キチンと芯が残った教科書通りのカタメンであった。
しかし、このスープ、豚骨はそこそこ出ていたが、表面に層になった油(ラード?)のもたれが激しい。
とにかく、飽きが早くきてしまったようだが、冷静に考えるとそこまで酷くはなく、平均よりは上である。
しかし、ここは「名島亭」。石を投げれば当るような凡庸なラーメン店と同じ見方はできようはずもない。

ならば昔は良かったのか?確かに「横綱もいつかは引退する」と言えば聞こえはよいだろう。
なるほど、横綱だって歳はとるのだ。分かってはいる。
ただ、いつまでも綱を張っていられるような横綱であってほしかった。
オゴポコが期待していたのは、つまるところ、それだけだったのだ。

↑写真は全てクリックで拡大します!


名島亭
住所:福岡市東区名島2-41-7
時間:11:00〜20:30(材料がなくなり次第終了)
休み:水
HP:?

点数:3.6点

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posted by 拉麺本位 at 02:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 訪麺:福岡県>福岡市
この記事へのコ麺ト
「名島亭」の店主は、
長浜一番時代の河原成美さんの兄弟子にもあたる方ですし
大皿の高菜や漬物のあの店内の雰囲気といい、
大将の温和な人柄といい、良い印象しか残っていない

それだけに残念です。
Posted by 洗足池 at 2006年12月21日 06:54
>洗足池さん
一風堂とは浅からぬ縁があるようですね。
今回は、大将は指示だけでお弟子さんが中心となって作ってました。
良心的に見れば、現在は世代交代の過渡期なのかもしれませんね。
Posted by オゴポコ at 2006年12月21日 19:08
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