
おつかれ麺です。オゴポコです。
1948年開店の超超老舗、「来頼亭」にやってきました。
広島ご当地ラーメンを語る上では欠かせない店、中の様子は全く見えません。
余所者のわたしにとっては、この扉を開ける瞬間が一番緊張するときです。
知らない土地での知らないお店。しかも圧倒的なアウェイで相手は伝統店。
いかにして余所者であることを悟られないように行動できるか?
いよいよ入店です。
ちょっとべとついた床、がたつく椅子、古ぼけた朱色のテーブル、薄暗い照明・・・
店内は、古びたとか汚いとかを超越したラーメン世界文化遺産級の佇まい。
このまま新横浜ラーメン博物館に保管してもよいくらい、いい味だしてます。
さて、席に座ってメニューを探していると・・
「食券を買ってくださ〜い」
なぬっ!よく見ると、店の入口に店に似つかわしくない真新しい食券機が・・
文化遺産は現状維持が基本でしょうに!当然、お代は手渡しと思い込んでいました。
そして、早くも余所者&一見だとばれてしまったようです


「中華そば小」を注文。(普通サイズが「小」なのです)
まず、予想以上に表面の油層が厚い!ちょっと放っておくと、すぐに膜が張ってしまいます。
更に悪いことに、レンゲが置いてないので直接スープを啜るしかありません。
つまり、油がもろに口に入ってくるということです。
これは弱った。しかし、周りの客はみな丼を持ち上げて
じゃあ、ということで我慢してスープを飲み続けますが、油の下のスープ、
妙に味が薄いです。
タレの量間違えてんじゃないかな〜と思いつつ食べ続けます。
よく見ると、具には珍しい錦糸卵が。麺はやわめで油によく絡みます。
さて、半分ほど食べ終わった頃、確か、時刻は15時過ぎだったと思います。
突如店の入り口が勢いよく開きはじめ、大勢の地元民がなだれ込んでくるではありませんか!
おじさん、おばさん、ご老人、小学生くらいの子供、若いカップル・・
余所者の襲来に備えて、緊急収集されたのか!?と思いましたが、
皆そ知らぬ顔で中華そばを注文します。どうやら杞憂だったようです。
そして、ここで新たな発見!!
大抵の人は、食べる前から卓上のタレを丼に注いでいます。
そうか、味の濃さは自分で調整するのか・・替え玉も無いのにタレを置いている理由がよく分かりました


中華そばを食べ終えて、そそくさと店を出るわたし。
足早に車を置いている場所へ戻りますが、待っていた友人Kが心配して迎えに来てくれました。
ようやく緊張感から解放され、福岡へ帰られます。
地方の老舗巡りは、胃袋以外へのダメージが深刻です。
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来頼亭
住所:広島市南区西翠町3-3
時間:11:00〜15:30、17:00〜20:00(日祝11:00〜19:00)
休み:月
HP:?
点数:3.8点
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