おつかれ麺です。オゴポコです。
第3回山口遠征もいよいよ後半戦。
山口市から更に東へ移動し向かったのは、開店して40年以上経つという
JR徳山駅前の「スター食堂」です。
合併して徳山市から周南市へと変わったとは言え、しみじみ、という言葉が
よく似合う駅前の昼下がり。それにしても・・
ここに、本当にいるのか?スターが。
派手な店名に似合わぬあまりにそそらない雰囲気に怖気づきつつ、
くしゃっとなった暖簾で営業中を確認し、結局わたしひとりでスターへの扉を開きます。
ガラガラガラ・・
当然のように(?)先客は無し。
店内には、中年の女性がひとり、ぽつねんと座しています。
数秒の間、わたしに気付かず一心に新聞を読みふけっておりました・・。
「あ、いらっしゃいませぇぇ」
全く覇気の無い態度で迎えて頂いたわたしは、場末のスナックにありそうな、
もさっとした柔らかい椅子(妙に低い)に腰掛けます。
わたしの本能は、この微妙な雰囲気に「逃げる」コマンドを数回入力しましたが、
ラーメンマニアとしてのもう一つの自我がそれに「回り込み」をかけ、
かろうじて「中華そば」を注文することができました。
とりあえず新聞でも読もうと思い席を立った刹那、新たな客の入店を告げる
スターゲートがガラガラガラッ・・!
あぁ、しばっち客員、よくぞ来てくれた・・!
わたしを見捨てて駅前で待機してていたはずの彼が、よもや来てくれようとは。
さあ、後は一刻も早く中華そばを平らげるだけだ。
「どんな店であれ、うまければよかろう、なのだ!」そう信じつつスープをひと口。
ギュウウウウウウン・・
幼少の頃まで記憶が遡ってしまいそうな、なんともノスタルジックな味わい・・。
いや、多分、初めて味わう味のはず。それでいて、しかし、甘めで直線的かつ単一的な醤油スープは、
なぜか郷愁にかられて涙が出そうなほど侘しくなる摩訶不思議なテイスト。
硬めに茹でられた細平麺のコリッとした食感が更に侘しさを加速させます。
どこにでもありそうで無さそうな分厚い醤油味に戸惑いつつ、しかし、
そういった感情を全て吹き飛ばす痛恨の一撃が!!
うん?これは・・ナイロン袋・・?
わたしの中華そばの奥底に、もやし袋か何か分かりませんが、ナイロンパックの切れ端が・・!
必死で笑いを堪えるしばっち。哀愁が失望に変わった瞬間・・。
店を出た後、ふと看板を見上げ、我々が居たのはスター食堂という過去と現在の狭間だったんだ
ということを脳内で反芻しつつ、嫌がる客員を説き伏せ最終目的地「岩国市」へと向かいました。
<余談>
岩国市へ向かう途中、誰かが「あっ!第三スター!」と驚きの声をあげたのですが、
そう、周南市内には「第二スター」「第三スター」と支店が控えているのです!
いつかまた、来るかもしれません。そうねぇ、40年後くらいに・・。
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スター食堂
住所:周南市住崎町1-22
時間:10:00〜18:00
休み:水
HP:?
点数:3.3点
しばっち:3.5点
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地元の人間はほぼ第二スターにしか行きませんよ
本店はマニアだけ