
おつかれ麺です。オゴポコです。
「拉麺」という言葉の元々の意味を知る人ならば分かって頂けるはずですが、「手延べラーメン」に対して
尊敬の念を抱くことは、ラーメンマニアなら至極自然なことだと言えるでしょう。
もちろん、オゴポコもその一人。これまで手延べラーメン店に訪麺するにつけ、
「いい技を見せてもらった」
と惜しみなく観賞料を支払ってきました。そんな中、この「麺食堂X」は「技を観られる」だけでなく、
「麺を直接味わえるつけ麺があり」更に「そのつけ麺の完成度が高い」というスーパーな手延べラーメン店であるという話。
「そんな夢のような店があるのか?」
と疑いの気持ちを抱きつつ、葛飾区まで来てみました。

確かにありました。トップメニューは「塩つけ麺」。
着席すると同時に注文を告げると、若い店主はまるでダンスのような大きなアクションで麺を打ち始めた!
これまで訪麺した「手延べラーメン店」は、割と年輩の方だったのであまり感じませんでしたが、
「手延べ」の作業がこれほどダイナミックなものだったとは、新鮮な驚きであります。

まずは写真を見てください。
「美味しい」より前に「美しい」と感じたのは、これが初めてかもしれません。
端を括りつけて引っ張ると約700M先の立石駅まで伸びていきそうな伸展性に優れた麺。
手延べ麺を直に食べるのは初めてですが、予想どおり、素晴らしくうまい!手延べ麺特有の表面の突起が
ざわざわと口の中を刺激し、舌だけでなく口全体で麺を楽しめるような気がします。
一方、つけ汁は、シンプルな白湯にガーリックパウダーが効いて、麺にしっかり味がついてくる。
柔らかく煮込まれたチャーシューもよく絡んできて、麺が主役のはずなのに、脇役のつけ汁も負けてはいません!
いい技を見せてもらい、かつ、内容も伴った手延べラーメン店。
帰り際、食べ終えた親子が、突っ立ったままじっと麺打ち作業に見入っているのが印象的でした。
その隣で懸命につけ麺の写真を撮っていたオゴポコが、親子からどう見えていたのかは、知る由もありませんが。
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麺食堂X
住所:東京都葛飾区東立石2-1-1
時間:18:00〜22:00
休み:火、第1・3日
HP:?
点数:4.3点(塩つけ麺 訪麺日 2008/11/07)
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