
おつかれ麺です。オゴポコです。
神聖豚骨帝国における天下りコースといえば、やはりこれでしょう。
「ラーメンスタジアム退出→福岡市内出店」
これまでいくつもの店がこのコースを辿ってきましたが、主に県外の店は苦戦を強いられているように見えます。
しかし、博多の街で生き抜く術を知り尽くした「郷家」は、さすがにひと味違った!退出後まもなく、
セカンドブランドとしてこちら「豚と節家」をオープンさせました。しかも、コレクター泣かせの3本柱を据えて。
となれば、拉麺本位としてもオゴポコ、たいちゃん団長(聖白豚騎士団)、ダイケン客員の3トップで
対抗せざるを得ないというわけです。

オゴポコ→つけ麺、たいちゃん→豚らーめん、ダイケン→節らーめん。
時折りオゴポコがフォロー(ラーメンを分けてもらう)を入れる「2トップ+トップ下」の布陣で臨みます。

「豚らーめん」は、丁寧に下処理したというだけあって、臭みのないスッキリ豚骨スープ。
少し平たい麺は特に指定せずとも硬めの仕上がりです。また、そもそも豚骨ラーメンを好んで
食べるような人には必要ない気もしますが、「脂肪分解酵素がうれしい」大根千切りが目を引きます。
これは、意外に違和感なし。

「節らーめん」は豚と節のダブルスープとのこと。「魚系の旨みをガツーンとお届け」するそうですが、
残念ながら、食べた瞬間、虚脱感がガツーンと襲ってくる一品。麺はいいとして、スープ、これが妙に酸味があり、
「1+1=2以上」になるはずのダブルスープが、なぜか「1+1=1未満」になってしまったようです。
永谷園のお茶漬けに入っているような、アラレっぽい粒だけは楽しめました。

「つけ麺」は、保険をかけて、じゃなくて自重して「麺少なめ」で。普通なら、麺は300gとのこと。
魚粉がぱらぱらと降りかかった麺は、ツルッとした口当たりで、ガチムチ感はなく、スルモチ感のあるもの。
「郷家」がラースタで出していた麺の流れを汲む感じで、これはいいとして、特筆すべきはつけ汁の素晴らしさ!とにかく、
「しょっぱい」「すっぱい」「薄い」の三拍子が揃った絶妙なつけ汁です。
薄いとは言っても、それを補うように、飲み進むほどに「しょっぱさ」の輪郭がクッキリと現れてくるのはまさにマジック。
具のキャベツや、添えつけの「柚子コショウ、マーマーレード等を和えたもの」の奇抜さが霞むほどの大魔術です。
このつけ汁については、3人で「どうぞつけ汁を」「いやいや、そちらこそ」「遠慮せずにまあまあ」
と言い合う光景を見るにつけ、最近なくなりつつある「譲り合いの精神」を育むのに最適な一杯である、
と申し上げるほかありません。
ひとまず、東京の豚骨魚介やつけ麺の影響がどうこう言う以前に、
自力で誰も見ぬ高みへたどり着いた「郷家」を讃えようではありませんか!
「実に、面白い」と。
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豚と節家
住所:福岡県福岡市中央区高砂2-10-7
時間:11:00〜23:30(スープ終了時閉店)
休み:なし
HP:?
点数:3.0点(つけ麺麺少なめ 訪麺日 2008/10/26)
たいちゃん 3.8点(豚らーめん 一言:他の2つを俺の方へ回すな!)
ダイケン 3.4点(節らーめん 一言:もういい、帰ろう)
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