
おつかれ麺です。オゴポコです。
北陸富山に、黒光りするラーメンがひとつ。
1947年創業の富山で一番古いラーメン専門店は、同時に不世出のラーメンスタイルを生み出した店でもあります。
隔離されたガラパゴス諸島で異形な生物が進化したように、長い間富山から出ることなく独自の進化を
遂げてきた「富山ブラック」。その原点を再確認するために、「6年3ヶ月ぶり2回目の訪麺」です。

さて入ろうかと暖簾をくぐろうとしたとき、ふと目に留まったこの表札。
「高橋 青幹」
この人こそが「大喜」創業者にして「富山ブラック」の父。
しばらくの間表札に向かって合掌し、「富山ブラック」へ畏敬の念を表したのち、入店。

これこれ!再訪麺の大目的は、この店内をもう一度見たかったから!
両側の壁に沿って奥に長いカウンター席、その先の神棚には「富山ブラック神」が祀られており(想像)
そこからは塩分に満ちた清い空気が流れているような・・・。
この雰囲気、これまで日本中の色々なラーメン店を見てきましたが、
この店の内装が一番好きだと確信しました。

とはいえ、いつまでも店内を眺めていたら変な人と思われるので、仕方なく「中華そば 小」を注文。

味については、とやかく言う必要はいいでしょう。たぶん、この店の味は日本一表現しやすい味です。
しょっぱい
スープもメンマもチャーシューもネギも麺もコショウも(当たり前だ)しょっぱいしょっぱいしょっぱい!
あと、あえて言うなら「黒い、太い、硬い」という表現も付け加えておきましょう。
一応、店の人からは「よく混ぜてください」と一言説明があり、店内の食べ方指南にもそう書かれています。
確かに、このまま上から麺を引っ張り上げて食べると、コショウやメンマがもろに口に入って大変なことになります。
言うなれば、「混ぜるな危険」ならぬ「混ぜねば(口の中が)危険」なラーメン。
この富山の黒歴史は、100年経っても200年経っても途絶えそうにありません。
↑写真は全てクリックで拡大します!
大喜 西町本店
住所:富山県富山市太田口通り1-1-7
時間:11:00〜20:00
休み:水
HP:?
点数:4.2点(中華そば小 訪麺日 2008/09/22)
※お店の地図はこちらをクリック

一品しかない並は700円だが、大盛300円高には激怒感!
お腹空かした食事に大盛注文しないくて良かった!