おつかれ麺です。オゴポコです。
47都道府県、どこへ行っても「A級必須店」というのはあるのです。
福井県の場合は、「一力@敦賀」は言うに及ばず、こちら「BON」もその一つと言っていいかもしれません。
ただ、かなり敷居の高いA級ではありますが・・・。
東京のラーメン界では知らない者はいない「がんこ」。いま、正確に何代目まであるのかは確認してませんが、
その2代目にあたるのがこちら「クレープ専門店 BON」。本業はクレープ屋さんで、ラーメンの提供は
土曜日の昼のみ、しかも無くなり次第終了。誤解を恐れず言ってしまえば、
「レアな切手を集めるような感覚」
での訪麺です。ここのラーメンを食べた、その行為自体に価値がある店。こういう店はそうそうありません。
入ったはいいけど店員の姿は見当たらず、ラーメンを啜っている客がひとり。
メニューを見ると↑のように書いてあるので、とりあえず着席。ん?待てよ、
このラーメン、いくらなんだ?
答えはお支払いのときに。
店員を呼ぼうかと思ったそのとき、なんだ、いいものがあるやないですか!
人差し指と親指でつまんで、華麗に「チロリロリ〜〜〜ン」と鳴らすと、落ち着き払って出てくる店員との
やり取りは以下のとおり(一部妄想)
「がんこラーメンを頂けるかな?」
「かしこまりました、ご主人さま。麺はストレートと縮れ麺どちらになさいますか?」
「縮れ麺にしてくれ」
「かしこまりました、ご主人さま」
優雅にクレープメニューを眺めて待つことしばし。
「がんこラーメンをお持ちしました、ご主人さま」
・・・覚悟はしてたけど、ここまで違うと笑うしかないな!
チンゲン菜に、ブロック状のチャーシュー、その上には摩り下ろした生姜。
ぬるめでぼわっとした魚介醤油スープ、ぷるぷるした縮れ麺・・・。何ともおぼろげな一杯。
こ、これは「がんこラーメン」に型はない!ということを高次元で実現した一杯なんでしょう、きっと。
食べ終えてひとりになった後、またまた奥に引っ込んだ店員さんを呼ぶためにチロリロリ〜ン。
「はい、ご主人さま」
「(出てきとけよ)おいくらかな」
「はい、ご主人さま、『800円』になります」
「(マジで?)そ、そうか。お釣は取っておきたまえ」
「ありがとうございます、ご主人さま!」
ま、いい経験になりました。
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BON
住所:福井県福井市順化2-22-5
時間:12:00〜(なくなり次第終了)
休み:日〜金
HP:?
点数:3.7点(がんこラーメン 訪麺日 2008/09/20)
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