「六厘舎」「東池袋大勝軒」という黒船の神聖豚骨帝国来航(ラースタ2出店)に備え、福岡のラーメンマニアがすべきことは何か?
と考えたとき、すぐに思い浮かんだのは「本店で事前確認しておくこと」でした。
「東池袋大勝軒」は今年食べましたが、「六厘舎」を最後に食べたのは2年以上前のこと。
最近は以前と比べて内容を変えている、という確たる情報を得ていたので、尚更、事前確認の必要性を強く感じておりました。
そこで、今回はじーの副部長に協力を仰いでの再確認作業。開店は11時30分なので、10時に大崎駅に集合し、
10時15分頃到着すると既に8人待ち。最初のロットに入れるかどうかがポイントだったので、
このタイミングは絶妙でしたが、11時頃には40人を超える行列。もう驚きもしませんが、30分早く開店する
「六厘舎」の姿勢はさすがです。というか、これはもうお約束なのか?
オ「じーのくん」
じ「はい、部長」
オ「中華そばを、任せていいか?」
じ「はい、部長、僕もそのつもりです!」
オ「うむ。君は今日の主旨をよく理解してるみたいだね」
じ「はい、部長、わたしは黒船来航の瞬間には立ち会えませんが、お役に立てるなら本望です」
オ「よし、じゃあ、いくか」
相変わらずガチムチの太麺はうまい。なめらかで、それでいて強か。
驚きはなくとも「麺を噛み砕いた」実感を得られるこのタイプの太麺の常習性は不変のものでしょう。
そして「海苔筏」という言葉を生み出した汁の魚粉乗せスタイル。日本中に数限りないコピーが生まれようとも、
オリジナルの価値は、これも不変です。そして汁は、やはり、2年前の印象よりは軽いもの。粘度濃度は抑えられて
この系統では必須の甘味酸味もあり、バランスを取る方向にシフトしているようです。それでも、
他の「東池袋大勝軒系」の汁に比べたら、濃い。よって、終盤は重くて舌が飽きてきたのが正直なところ。
この麺と汁が福岡でどう変わるのか?それとも変わらないのか?実に興味津々であります。
また、一部で論争を巻き起こしている「スープ割」。「六厘舎」では「スープ割」が入ると全員で
「はい、喜んで!」
とまことに爽やかな返事を返してくれます。ここまでされたら、意地でも残さず飲み干すしかないだろうな!
オ「中華そばの方はどう?じーのくん」
じ「ちかっぱいうもいです」
オ「ほう、どれどれ。確かにいいね、でも、やっぱり六厘舎はつけめんだな!」
じ「でも、僕はこの中華そばちかっぱい好きですよ」
オ「へぇ、じゃあ『とみ田』とかと比べたらどう?」
じ「・・・・・」
オ「どうした?」
じ「・・・行ってないです」
オ「えっ!!」
じ「ぼくは、『とみ田』は食べてないです」
オ「ぽか〜ん」
と、後半のやり取りはフィクションですが、じーの副部長に対するプレッシャーということでご理解ください。
「六厘舎」は確かにいい。しかし、ここ以上に衝撃を受ける「濃厚豚骨魚介系のつけ麺」を知ってしまったいま、
もはや「六厘舎」は「ラーメン店」ではなく「ラーメン名所」になったんだな、との思いを強くしました。
その名所が2つ同時に福岡に来るわけだから、やっぱりこれは、
「久留米で豚骨ラーメン誕生」以来の九州ラーメン界の歴史的事件です。
今日10月6日から35日間、九州の皆さんは、歴史の目撃者になれる!
↑写真は全てクリックで拡大します!
六厘舎
住所:東京都品川区大崎3-14-10
時間:11:30〜16:30(完全売切れ次第終了)
休み:火
HP:http://rokurinsha.com/
点数:4.5点(つけめん 訪麺日 2008/09/28)
※お店の地図はこちらから