
おつかれ麺です。オゴポコです。
最近は九州でも煮干を使ったラーメンを目にしますが、やはり首都圏や東北の「本場の煮干ラーメン」
は一味も二味も違う!更にそれら煮干ラーメン店の中でも、特Aクラスの有名店がこちら仙北市の「伊藤」。
その煮干パワーは、遠く福岡の某ラーメン店にも影響を与えるほど強大であります。
東京都北区にある暖簾分けの「伊藤」は食べていたものの、それでは「本当の意味で」食べたことにならん!
と、ずっともやもやしてましたが、念願かなってようやくこちらの本店に訪麺できました。
・・・が、暖簾も看板もない茶色の建物には、開店時刻になっても誰も来やしない。
「すわ、臨時休業か?」と動悸が激しくなってきましたが、意を決してトップで入店。開いてました。

「肉そば 650円」の食券を購入し、店主とマンツーマンで対峙。慌てることなく自然体でふるまう店主が
「肉そば」をさくっと作ってくれました。
煮干の効き加減は、東京の「伊藤」よりは抑制気味。しかし、煮干は抑え目でも満足度は抑え目でないのは
さすが「煮干の巨人」、非凡さが窺い知れます。

ゴワゴワゴロゴロした白い麺は、ざっくり硬く、噛んだそばから口の中で転がるよう。
脂身の少ない肉もストイックでいい感じ。と、ここまではいいとして、東京の「伊藤」との最大の違い
「具のタマネギ」
が気になります。なので、他に客も来ないので質問してみました。
以下、かなり怪しい福岡と秋田の方言で会話を再現。
オ「いつからタマネギば入れよっと?」
伊「くねんから」
オ「去年から入れようとね。なして?」
伊「たまぬぎはダシ取るのに使て、捨つるのもったいないで、体にいいで食べてもらおうと思て」
オ「よ、よかこったい、おいしいたい」
なるほど、客への気遣い&素材への愛着から生まれたタマネギだったのか。
そのタマネギはシャクシャク感はなく、とろける柔らかさ。違和感なく甘みのみ感じられて好印象。
この後、なぜか新幹線の話で軽く談笑し、店を後にしたのでした。福岡から来た甲斐があったばい!
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伊藤
住所:秋田県仙北市角館町金山下115-66
時間:11:00〜17:00
休み:不定
HP:?
点数:4.5点(肉そば 訪麺日 2008/07/20)
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