龍上海の新横浜ラーメン博物館出店を記念し、1年以上前ではありますが
龍上海@赤湯本店の食べ歩記事を寄稿します。
今回は少し趣向を変えて、「女性向旅情報誌」風の構成となっています。
それでは、ど〜ぞ。
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龍上海。名前だけは知っていた。でも、ほんとうにみんなが言うほどおいしいラーメン
かどうかは半信半疑。”味噌を極めた店・・・”のコピーにだまされたと思って、軽く
食べてみようか、なんて思ってたのだけれど。

スゴイ!突然そびえる超近代的な駅。新幹線も停車するんだ。田舎だと思ってたけれど、
このすんごいのが赤湯駅だなんて、なかなかやるじゃない。

駅を出て、まっすぐ龍上海へ向かう。グラデーションの青空とにょきにょき生える入道雲。
気持ちいい〜っ。素敵な食べ歩きになりそうな予感がしてきた。

少し駆け足でお店へ向かう。あれ、まだ開いてないみたい。近くの緑に覆われた公園に寝そ
べって、思いっきり手足を伸ばす。うーん、サ・イ・コ・ー。
何もしないでのんびり開店を待つことだって、私、立派な食べ歩きだと思う。

いつの間にか眠っていたらしい。さっきまで柔らかだった陽の光が、熱い日差しに変わっている。
もう、開店前。急がなければ、せっかく30分前に来たのに今日のメインイベント、龍上海に一
番乗りできない。とびっきり急いで、わたしはとても本店とは思えない店の前に張り付いた。

いよいよ開店!すぐにでもラーメンを頼みたい心を押さえて、まずは店内を見渡してみよう。
なにげなく見ている分には、どこにでもあるようなラーメン屋。思ったより狭いんだなあって
ちょっぴり意外な思いがするくらいだけど。
それと、奥にちょこんと居座る信楽焼のたぬき。ここがラーメン屋でなければ、カワユイ!
と叫んでしまいそうだけれど、でもここは味噌の名店、龍上海。
そう思うと、ついつい大きな声で「からみそらーめん」って注文しちゃった。

本日のメニューは、からみそらーめん。少しぴりぴりするほんわか辛めのみそスープと、
パラパラッと乗った青のりのコントラストが刺激的。
ミシッとした歯応えのチャーシューも意外と上品な味わいだった。それに、ちょこんと
お行儀よくのっかってる「からみそ」。
途中から溶かすと、にんにく、ゴマ油なんかから作られたたっぷりの辛みが、マーブルインク
を垂らしたみたいに口いっぱいに広がってくる。

そして、お待ちかねの麺。やさしく噛んだ瞬間、赤ちゃんのお肌みたいにモチモチした食感と、
糸が切れるみたいにぷつっとした食感がいっしょになって、心にくい。
唇にぴろぴろ当たるちょっと楽しい感覚を、心ゆくまでエンジョイしていたい。
食べ終わってからしばらくすると、ほんとうに、日常のラーメンを踏み出してしまったような
味噌パワーをひしひしと感じる。
ここなら、全国からラーメンマニアが集まってきて当然、って思える。
目にしみいるような辛味噌のその赤さが、わたしのナイーブなハートにダイレクトに語りかけ
てくるのは、「どうだ、日本一のみそらーめんは!」という龍上海からのメッセージなのかも。
一層、おいしさの余韻がフィーリングにしのび寄る。
私はとんでもない味噌らーめんを食べちゃったのかもしれない、とふっとラーメンの極地を見た
ような気持ちになった。
龍上海 赤湯本店
住所:南陽市二色根6-18
時間:11:30〜19:00
休み:水
HP:http://www.ryushanhai.com/
点数:5.0点
【南陽市】【味噌】