
おつかれ麺です。オゴポコです。
こちら「一歩」はメールマガジン「東京ラーメンMM」で知ったお店。
大成食品の開業支援を受けて、秋葉原にオープンしたのは昨年10月だそうです。正直、知名度的にはイマイチな店ですが、
カウンターのみ15席で連日数百食を売り切り、週末には600玉(!)も出るという人気つけ麺専門店なのです。
メディアで取り上げられる人気つけ麺店ほどの知名度は無くとも、「勝てるつけ麺」として成功した店。
その辺に興味が湧いての訪麺です。

つけ麺専門なので、当然券売機には「つけめん」のみですが、同一料金(730円)で200G、300G、400G
から麺量を選択できます。これは、近辺に30代位の男性客が多いというリサーチから導いた結論だとか。
そして、中休みが当り前の東京において、11時から21時までの通し営業。
この成功っぷりを見ると、これらは全て戦略どおりなのでしょう。
加えて、品質もなかなか。切り歯12番のむっちり麺は瑞々しくて申し分なし、汁は動物魚介系で東京では
定番のスタイルながら、濃度は抑えめで食べやすくなってます。太く短冊切りされたチャーシューが、
ぐちっと歯に突き刺さり、ゴリゴリのメンマも噛んで楽しい。
以下、「東京ラーメンMM」から商品の仕様を一部抜粋してみよう。
「毎日54センチサイズの寸胴2本分スープを仕込む」
「肉系の材料は大山鶏の丸鶏、ガラ、モミジ等と、豚の背骨が中心。麺彩房で用いる豚のゲンコツはなし」
「魚介系はウルメ、煮干し、鯖節、昆布、椎茸等が入る。沸騰後3時間後に煮干し、鯖を入れ、
4時間後にウルメを加え、とろみ、コクを加えるために米も入れる」
「野菜は玉葱、人参、生姜、大蒜、葱を使用」
「7時間ほど炊いて、Brix8.5の濃度に仕上げる」
「これに麺彩房と同じ特製醤油ダレ、甘酢、一味等を加える」
「香味油は鶏油とラードを1対1の割合であわせたシンプルなもの」
なるほど、戦略(市場リサーチ)だけでなく戦術(つけ麺の質)も抜かりない!

しかし、ど濃厚なつけ麺を食べなれた濃厚民族なあなたには、若干物足りなさが残るかも。
そのときは、卓上の「かつお粉」を思う存分杯入れることもできるし、入れないこともできる。
っていうか入れろ。
人間が生み出した魔法の粉が「化調」なら、「魚粉」は自然が生んだ魔法の粉である。直接的な攻撃力は抜群!
すぐ隣の「八代目がんこ」はラーメンマニアなら誰もが知っている有名店ですが、知名度に劣る
「一歩」の圧倒的な集客力、「売れるラーメン(つけ麺)とは何か」を考えさせられる事例であります。
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一歩
住所:東京都千代田区外神田3-8-7
時間:11:00〜21:00
休み:火
HP:?
点数:4.0点(つけめん小盛 訪麺日 2008/06/14)
※お店の地図はこちらから
